あおなじみ

日常生活。恨み節。性別捨てたい非国民。ネガティブ。

人生で初めてチケットを破り捨てた話

羽生結弦のオタクになって14年。イベントが終わってから初めてチケットを破り捨てた。とにかく記憶から消し去りたかったので、参加したディレイビューイングのチケットを捨てた。
散々X上で言及されていることではあるが、最近の羽生ファンのマナーの悪さには目を見張るものがある。そもそも2019年のトリノから地獄だっただろ…と言われたらその通りですとしか言えないんですが、モラルの無い人間を放置した結果が現状です。
RE_PRAYはアイスショービデオゲームという表現方法を用い、「みんな自分の人生の主人公・プレイヤーになれる」「主体性を持って生きた方がいい」「間違えたらやり直したらいい、死なない限りチャンスはある」そして「あなたたちも僕(羽生結弦)の褌を借りてないで、自分のことを頑張ったら?」というメッセージが込められているように感じた。
 
RE_PRAYは間違いなく、生命賛歌だった。まるで私のような人間に向けて作られた物語であるかのように、自分の中にしっくりとはまり込んだ。そうじゃなきゃ、こんな長文の考察を書けるわけがない。
RE_PRAYでは「観客がゲームのプレイヤー」という事になっている。このプレイヤー、2019年以降の羽生ファンみたいだなと思っている。とにかく羽生結弦というキャラクターを勝たせたかった。そのためには羽生結弦が大切にしている物にすら危害を加えてきた。「攻撃的なオンリーファンこそが真のファン」という考えがどんどん広まっていった。
もちろん私自身は器物損壊なんてしてないし、それについて擁護したことも一切無い。そういう暴力的手法でを傷付けようとするファンとは距離を置いてきたし、事ある毎に批判してきたつもりだ。風紀委員と呼ばれようとも。結局のところ凶暴なファンが増えすぎたので、私は「ファン」を名乗ることをやめ「オタク」と名乗ることにした。
 
本題に戻しましょう。最近の羽生ファンの鑑賞態度は酷いとしか言いようがない。そもそも羽生ファンなのかすら怪しい人が増えた。本当に「顔」しか見てない人がいる。
羽生結弦といえば「東日本大震災」は外せない。羽生は震災をテーマにしたプログラムをいくつも滑っており、一番直接的に震災を表現しているのが「天と地のレクイエム」ではないかと思う。このプログラムは2015年のファンタジーオンアイスが初演で、震災関係のショーやイベントで滑る事もあった。昨年はこのプログラムの動画が本人のYouTubeで3.11に公開され、公演前にも滑っていた事が記事にもなっていた。どれくらい羽生結弦が「天と地のレクイエム」を大切にしているか、どんな想いを込めているか、想像がつく話だと思う。
しかしRE_PRAY宮城公演最終日では、よりによって「天と地のレクイエム」の演技前に奇声が上がった。このプログラムだけではなく、シリアスなプログラムでも、静かにスケーティングの音を聞くようなプログラムでも、羽生が客席に近付いてくるだけで叫んでいたのだが、「天と地のレクイエム」までもその犠牲になった。
羽生結弦初見の客がアリーナ席に座ることは考えにくく、そもそも初見の客が空気も読まずにそんなに叫ぶとも思えず、かといってファンが震災関係の文脈のあるプログラムの演技前に黄色い悲鳴を上げるなんてあり得ないのだが……本当に羽生結弦のファンなんですかね?
 
おそらく海外ファンだろうという事で擁護する人がめちゃくちゃ多いのだが、私はもう擁護しなくていいと思っている。トリノの件もあるし、去年のNotteStellata(ちなみにこのショーは震災関係のイベントです)の時からずっとこの調子だったので。同じような人たちが、羽生結弦が演技中に客席に近付いただけで奇声を上げてるんでしょう。
少なくとも「春よ来い」や「天と地のレクイエム」、「Notte Stellata」の演技前後や、これらの演技中に客席に近付いてきただけで奇声を上げるような人の事を、私はファンと呼びたくないし、名乗って欲しくもない。むしろ名乗る資格が無いと思う。
なぜ応援している人が静かに鎮魂を祈っている時に、奇声を上げられるのでしょう。海外からのお客様だったとして、外国には鎮魂の文化が無いんですか?世界各地でテロの犠牲者の追悼イベントがあったりすると思いますけど、そういう場所で酒を飲んで、ハメを外してもいいんですかね?私には理解できませんし、理解するつもりも許容するつもりも、一切ありません。それとも「沢山人が死んでよかったね」とでも思ってるんですか?
「今は過渡期だから」とか「外国の人だから仕方ない」とか、いつまでですか?いつになったら改善されますか?少なくとも私は2019年からこの手の人たちの存在について5年間耐えました。耐えただけじゃありません。都度関係各所にメールやアンケートも送っています。
 
あまり気分が乗りませんでしたがチケットもあるし…という感じで、昨日4/13には渋々、イオンシネマ幕張のディレイビューイングに行きました。
私は前から4列目だったんですが、このディレイビューイングのお客さんも最低最悪で、私の左側に座っていた人は上映中にスマホを弄りだしました。具体的に言うとLINEで返信しようとしてましたね。なにしろ輝度Maxなんじゃないかという明るさでしたのでよく見えましたよ。お花の写真も見えましたね。それは急ぎの用なんですか?😊「止めて下さい」と言って止めてもらいましたが、あなたは謝りもしませんでしたね。しかも上映中、何かを食べているのか何なのか、ずーっとカサカサ音を立てていたので、こりゃダメだと思ってノイズキャンセリングのイヤホンをつけました。おかげで小さな音でディレイビューイングを楽しめましたよ✌️上映が終わってすぐ、真っ先に会場を去りました。右側の人も右側の人で、上映途中で入ってきて謝罪はあったものの全体的に4DXな方だったので、我慢の限界だったからです。
 
本当にもう、疲れました。いつですか?いつになったら鎮魂のプログラムで騒がなくなりますか?いつになったら公演中にスマホを弄らなくなるか、具体的に教えてもらっていいですか?…と考えるのも疲れました。私が現地に行かなければいいんです。
羽生さんや運営サイドに何かしらのアナウンス等をして欲しいところではありますが、これまでずっと放置されてきたので、何となくですがこれからもダメだろうなと思います。
なので私の「現地通い」はチケットのとれてるFaOI幕張金曜で終了です。土曜日もチケット取れてますが、もういいかなって。リセールに流します。他の人の演技中にスマホ弄る人もいるし、変な人が隣に座ってしまった時の精神的負担が大きすぎる。
羽生結弦さんは、私みたいに細かいことまで観たい・聴きたいという人には向かないコンテンツになりました。羽生さんの声を遮ってまで叫びたい、あなたたちのような無神経な人向けのコンテンツになったと思います。良かったですね。そのうち、もう誰もあなた達を注意しなくなる事でしょう。そしたら皆さんの勝利です。これからは皆さんたちだけで楽しんで下さい。私は疲れましたので、今後は家で楽しみます。
 
羽生結弦さんの会場を彩る色とりどりのバナーの1人にはもう二度となれませんが、今までどうもありがとうございました。